トップ
月別アーカイブ
ブログ内検索
リンク

新潟県立植物園~天野尚の幻の水槽を求めて~

10月1日、ネイチャーアクアリウムパーティ(以下NAパーティ)に参加するために新潟へ新幹線で向かった私ですが、パーティ開始の前、午前中にどうしても見てみたい物がありました。

100601

それは新潟県立熱帯植物園にあるADAの水槽です。

私自身は当初観光をすると言っていたのですが、全く土地勘はなく、早くに行って地元のショップを見て回ろうかと思っていました。

パーティ開催の1週間前、ブログフレンドのビギナーアクアリウムに挑戦中の2sony2sonyさんからメールを頂きまして、「午前中の予定はどうなっていますか?」と聞いてくださいまして、それほど計画も決まっていなかった私として、渡りに船と思い、「私はあまり良く分からないのですが、どこかありませんか?」とお願いしたところ、新潟県立植物園の事を教えて下さいました。

もともと植物園は大好きだし、さらにそこでADAの水槽を見られるなんてビックリです。

天野尚の幻の水槽があるとのこと。

ファンとしては、これは見ずにはいられません。

ということで、お願いして新潟県立植物園に連れて行っていただけることになりました。

燕三条駅で降り、そこから2sony2sonyさんの車で行くことに。

途中で2sony2sonyさんの家に寄らせてもらって2sony2sonyさんの自慢のレッドビーシュリンプを見させて頂きました。

100602

近所では見ることがない素晴らしいグレードのレッドビーに圧倒されました。

将来性のあるエビを見つけて、ご自分でグレードを上げているのだからスゴイです。

エビも綺麗でしたが、一緒に入っていた水草も状態が良く、綺麗な緑に癒されました。

100603

私が以前差し上げたクリプトコリネも立派な草体になっていて、とても嬉しかったです。

昔送った革のキーホルダーなども飾って下さっていて、ちょっと恥ずかしかったですが、さらに嬉しかったです。


あと、2sony2sonyさんのコンテスト作品を見させていただいて、コンテストのコツ的なことを少しお話しさせていただきました。

コンテストで佳作以降の作品を見ていて思うのは、少し手直しをするだけで作品がすごく良くなるのにもったいないなぁと思う作品が多いのですよね。

ちょっとしたことなのですが、そのちょっとしたことをできていない人が多いのです。

あと一歩という方は、身近にいる上手な人に応募前にちょっとアドバイスをもらったりするとよいと思います。


余談はこのぐらいにして、新潟県立植物園へ。

100604

写真は入口から撮影した景色ですが、中は結構広くて驚きました。(19.8ha)

中央に大きな池があり、熱帯睡蓮が沢山植栽されていました。

100605

花もチラホラとですが、咲いていました。

こういうグラデーションの感じはとても好きです。

100606

ちなみに、熱帯睡蓮は開花してから3~5日ほど開いたり閉じたりしながら咲くのですが、咲き方が変化していくのです。

身近にある方は是非観察してみて下さい。

受付を済まし、最初に第1温室から見ていくことになります。

入っていくと滝の裏からスタートで一瞬驚きました。

100607

このまま丸い温室をぐるーっと時計周りに回っていきます。

途中でこういうツタとか見ると足を止めて見入って、レイアウトに使えそうだなとか思ってしまうのは私だけではないはず。

100608

ガジュマルの木とかも見ていて、いいなぁなんて思っちゃいます。

100609

レイアウトのヒントはどこにでもあると私は思っています。

どこに着目するか、どうにそれを応用するか、そこが大事なことだと思います。

さて、ビカクマニアの方、お待たせしました。

新潟県立植物園のビカクシダです。

100610

葉っぱの状態はとても良かったです。

細い木に付いていましたが、横から見てビックリ。

100611

土台は苔むし、重なり合った貯水葉は、このビカクシダがこの木に付いてかなり長い年月を経ているということを教えてくれています。

ここまで育つのにどのくらいの時間がかかるのだろうか、きっと長い年月ここでこの景色を見守ってきたのだろうなぁ。

そんな事を考えながらうちにある小さいビカクシダを思い出し、早くこうなったらいいなぁなんて思いました。

温室では熱帯の花も沢山咲いていました。

100612

熱帯の花ってどれもトロピカルな色彩で面白い形の物が多いですよね。

沢山撮ってきたのですが、きりがないのでこれだけにしておきます。

この温室を抜けるとイベントホールのスロープを降りて、水中庭園のある第2温室へ向かいます。

いよいよ目的の場所に到着です。

100613

水槽が見れると思うとワクワクします。

で、入って目に入ってきた景色がこちら。

半円形の水槽が並んでいました。

100615

丸い水槽はレイアウトにはあまり良くないですが、展示方法としてはどの角度からでも良く見えるので、良い方法なのではないかなと思いました。

水草の状態はとても良かったです。

中にレースプラントとかクリナムアクアチカとかが入っていて、これらはいつかやってみたい水草なので、しばらく見入っていました。

100616

この透け透け感がたまりませんね。

クリナムのウネウネ感もイイ感じ。

二つともレイアウトでは使いづらい水草ですが、こういう水草を上手に使えるようになるとすごいものが作れるのかなぁとか思いました。

その隣は半注水の水槽でした。

100617

前景は植え替えられていて、メンテナンスはきちんとされているのだなと。

パールグラスをトリミングしたい衝動に駆られましたが、次の水槽に。

タイガーロータスやコウホネとかの浮葉系の水槽でした。

100618

タイガーロータスは葉が小さかったので、ドワーフ系かと思ったのですが、通常種みたいです。

昔、30cmの水槽にタイガーロータスを入れて段々と巨大化してきて大変だったことを思い出しました。

普通のご家庭では小型種のニムファがオススメです。

順番に見てきた半円形の水槽はこれが最後。

100619

色々な水草が入っていましたが、レイアウトはどうしてもこういう形にならざるを得ないですね。

前景はヨーロピアンクローバー。

これはランナーが太くて7硬くて、一つ抜こうと引っ張ると全部付いてきてしまうという恐ろしい水草です。

まぁ、それはヨーロピアンクローバーに限ったことではありませんけどね。

で、水槽の上の照明に目が行ってしまうのはレイアウターだからでしょうか。

ADA(ギーゼマン)のメタルハライドランプなのですが、かなり古いです。

100620

これからはソーラーRGBが主流になってくると思いますが、メタルハライドランプは無くさないでほしいなぁって思っています。

ADAのツールの歴史を見てくると、国内における水草業界を盛り上げたのはADAだということが良く分かりますね。

突き当りには壁の形に合わせてあるのか、逆に凹んでいる水槽がありました。

100621

一瞬ダッチアクアリウム(花壇水槽)かなと思いましたが、ネイチャーアクアリウムでした。

レイアウト自体はそれほど難しいものではありませんが、水草の状態はとても良かったです。

100622

前景もきちんと植え替えられていて、きちんとメンテナンスもされているのだなぁと。

レッドービーシュリンプが入っていて驚きました。

100623

しかも今時珍しいほどグレードの低いエビです。

私が12年前にクリスタルレッドシュリンプを買ったときはこのぐらいでしたけどね。

なんだかとても懐かしい気分にさせていただきました。

で、この水槽にはラスボラ(トリゴノスティグマ)が泳いでいるのですが、ちょっとビックリしたことが。

100624

写真中央に写っているのですが、ちょっと見えないので、拡大します。

画質が悪くて申し訳ないのですが、見えますでしょうか。

100625

ラスボラの赤ちゃんが泳いでいました。

お店ではこのサイズで売っていることはまずないと思うので、この水槽内で繁殖したのだと思われます。

さすがネイチャーアクアリウム。

ネイチャーアクアリウムの本質は魚にとって住みやすい環境を作り上げることです。

魚が生息していた環境に近づけて、魚を故郷だと勘違いさせてしまうほどの自然な水槽。

100626

私はレイアウトがメインでその辺りはおろそかになってしまっているので、この水槽を見ながら自分自身について少し考えされられました。

とはいっても簡単にできることではありませんから、これから少しづつそういうことも気にしながら、水槽と向き合えたらいいなぁと。


半円形の水槽から壁伝いに見て来て、水槽はこれで終わりかと思いました。

振り向いた私の目の前にアッと驚く水槽が入ってきました。

100627

5mの横長水槽でした。

この流木の置き方・・・見た瞬間に思いました。

100629

天野尚のレイアウトだと。

レイアウトってその人の特徴というものが必ずあります。

私はこの流木の置き方を見て、瞬時にこれは天野尚の作ったレイアウトだと思いました。

根拠はありませんが、感覚的にそう感じてしまったのです。

100628

今まで見てきた水槽はネイチャーアクアリウムを知っていれば比較的難易度の低い、誰にでもできる形だと思います。

ですが、この水槽の中にある流木や石の置き方などは簡単には真似できません。

しかも、最近の形ではなく、どこか懐かしい感じがしました。

水槽の向こうに看板があり、そこに詳しく書かれていました。(拡大できます。)

100630

やはり天野尚が作った水槽で、先ほどのラスボラの東南アジア水草水槽は2011年、この5mの日本産水草水槽は2003年に作られた物なのでした。

2003年というと私が水槽を始める少し前で、始めた当初見ていた様なレイアウトですから、懐かしさを感じたわけだなと。

それでも立ち上げて13年を経てもまだ見られる形を残しているのは本当にすごいと思います。

中にはヤマトヌマエビことアマノシュリンプが一生懸命苔掃除をしていました。

100632

なぜアマノシュリンプと言うかと言うと、諸外国にヤマトヌマエビを紹介したのが天野尚で、このことから天野尚の名前が付いたと言われています。

それと、でっかいサイアミーズフライングフォックスがいて驚きました。

100633

ここまで大きくなると正直仕事をしているのか甚だ疑問ではありますが、いないよりはいた方がいいのかなと思うのですが、どうなのでしょうか。

ちなみに、この魚はすばしっこくて網で捕まえるのはかなり難儀なので、夜のうちにペットボトルで罠を仕掛けて翌朝捕獲しましょう。

もしくは夜中にそーっと近づいて、寝込みを襲うという手もあります。


この2本の水槽。

今時のレイアウトをしている人から見たら、それほど面白さを感じることはないかもしれません。

つまらない水槽だなと思う人がいてもおかしくはないと思います。

ギャラリーの水槽の様に美しいガラス製品が使われているわけではなく、構図だって今時のような感じではありません。

100631

ですが、この2本の水槽には天野尚が作り上げてきたネイチャーアクアリウムの全てが込められています。

長期維持水槽、魚が騙されるほどの水槽。

どちらも実はとても難易度の高い技術で、凄いことなのです。

感じ方は人それぞれですから、強制できるものではありませんし、教え事でもありません。

ただ、私はこれらの水槽を見て、ネイチャーアクアリウムの神髄を見せられた様に感じました。

自分自身では分かっていたつもりだったネイチャーアクアリウムですが、ここにきて改めてネイチャーアクアリウムというものを見直すきっかけを与えられたように感じました。

もしかしたら、私はここに引き寄せられたのかもしれません。

ここにきて見てみろ。と。


私は人生で起きる出来事には、良いこと悪いこと、出会い別れ、何気ない事、全てに意味があると思っています。

このタイミングでここに訪れ、この水槽を見れたことには、きっと意味があるはずなのです。

その意味が今はわからなくても、後で必ず分かる日が来ると思います。


NAパーティの受付開始時間が迫っていて、ゆっくりとできなかったのは心残りでしたが、いつかまたゆっくりと時間が取れる時に来てじっくりと見ていたいと思いました。

100634

ここに連れてきてくれた2sony2sonyさんには感謝してもしきれません。

ありがとうございました。


この後、NAパーティの会場に行く途中に地元でレイアウトを一生懸命やっているショップに寄って下さいました。

写真NGの様なので写真は撮影しませんでしたが、ここでもちゃんとネイチャーアクアリウムの魂は受け継がれているのだなぁって嬉しく思いました。

途中で買ってくれたおにぎりはとても美味しかったです。

それから12時30分ちょっと前に会場に到着。

そして、前回の記事に繋がります。

時間にしてはわずか4時間ほどの出来事でしたが、色々なお話をしたり、色々な物を見せていただいたり、とても充実した楽しい時間を過ごさせていただきました。

何度も言わずにはいられないのですが、2sony2sonyさんには感謝してもしきれません。

ありがとうございました。

皆さんも機会があったら新潟県立植物園の天野尚の作った水槽を見て、ネイチャーアクアリウムの魂を感じてみて下さい。

長文駄文、失礼しました。
関連記事

aquafox

FC2公式ブロガーです。

2017年7月からFC2公式ブログとして活動させていただいております。

私のブログを見て、一人でもアクアリウムに興味を持ってくれる方がいれば幸いです。

©2007 FOX SENCE

キャンペーン

現在開催中のキャンペーンです。
締め切りは8月31日まで。

カレンダー

プルダウン 降順 昇順 年別

07月 | 2017年08月 | 09月
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -


IAPLC2017

Twitter

Web page translation

メールフォーム

このブログの感想、何か気になることや分からない事、見て欲しい物やアドバイスが欲しいなど御座いましたら、こちらから送って下さい。
ブログで採用された方には何か素敵な物を贈らせて頂きます。

名 前:
メール:
件 名:
本 文:

画像はアップロードしたファイルのURLを貼って下さい。

ブログランキング

  いつも応援ありがとうございます。

タグと検索


私のオススメ

私の作品が掲載されている本です。