前回の東京観光の中編です。
前後編に分けようと思ったのですが、思いのほか多くなりそうなので3部構成で。
スカイツリーを降りた後、食事を済まし、次に向かった場所はココです。

すみだ
水族館です。
前編の最後で真の目的地と書きましたが、自分にとっては死ぬまでに一度は行ってみたい場所で、スカイツリーよりもこちらがメインだったりします。
家族も薄々というか、確実にこっちがメインでしょって思っていたみたいです。
まぁ、実際そうなのですけどね。
タイミングが良かったのか、それほど並ばずにチケットも買えてすんなりと入場です。
入ってすぐに目に入ったのがコレ。
ガオーって聞こえてきそうです。

巨大な恐竜の頭の化石なのですが、後ろの恐竜の絵と重ねて撮ってみました。
実際にこういう生物がいたかと思うと、ワクワクしますね。
きょうりゅう
水族館というタイトルで、すみだ
水族館と福井県立恐竜博物館のコラボ企画で館内で恐竜の化石の展示をしていました。
そこから入ってすぐに目に入ってきました。
もうワクワクドキドキですよ。
階段を上る足も軽やかです。

この階段を上った先に私が見てみたかったあの水槽があるのです。
その水槽がコレです。(ここから下の写真は画質の悪いサムネイルで、ほとんど拡大します)

幅414×奥行164×高さ170 (cm)
ADAの天野社長が2012年のすみだ
水族館のオープン時にレイアウトした水槽で、立ち上げからもう2年以上経っています。
写真だと伝わりにくいですが、超デカいです。
圧倒的な存在感。
実に素晴らしい。
立ち上げから時間が経ち、人の作為が消え、自然らしい感じが出ています。

水草の配置は人が決められますが、水草の育ち方は水草が作り出すものなので、人は助けることはできても人の力で作り出すことはできません。
私が水草水槽を好きな理由の一つにこの「人の力の無力さ」があり、自然の前で人は時には一歩引いて向き合わなければならないという事です。
ジオラマのように作って終わりという物ではなく、作ってからが始まりで、水草の成長に合わせて動かせてもらい、終わりのない世界を楽しませてもらえるのがいいですね。

この水槽には、時間をかけなければ生み出せないものが沢山詰まっていました。
色々な魚が泳いでいましたが、私の好きなエンゼルフィッシュも泳いでいました。

広い水槽内を気持ちよさそうに泳いでいました。
大きくなる魚にとって、こういう大きな水槽で生活できるのは自然に近い環境でしょうね。
うちのエンゼルは狭い水槽に住んでいるので、もうちょっと大きな場所で飼育してあげないとなぁって思いました。
それと、驚いたのはアクリル水槽の厚みが7cmぐらいあることと、この透明度です。

後ろの壁までほとんど色が変わらない透明度。
アクリルは透明度が高く見た目が美しいのですが、傷が付きやすいので扱いがとても難しいものです。
維持するためには繊細な技術を要するわけで、メンテナンスをしている方の苦労が目に浮かびます。
以前、NAパーティに行った際、この水槽のメンテナンスについて聞きましたが、実物を見ると改めて大変だなぁと感じました。
その横には見慣れたサイズのレイアウト水槽があります。

180*60*60(cm)
見慣れたと言っても巨大なのですが、如何せん巨大すぎる水槽があるために小さく見えてしまいます。
新潟のNAギャラリーの中にあった水槽と同じサイズですが、場所が変わると随分と雰囲気が変わるものですね。
レイアウトは王道のネイチャーアクアリウムで、いつみても安定感のある流木レイアウトです。

水面に飛び出た流木もカッコよく、水上部分の草もすごく自然でイイ感じです。
オーバーフロー水槽なので、水面が綺麗なのがいいですね。
その隣にもあるのですが、人が多くて撮影できませんでした。
ゴメンナサイ。
で、その反対側に7mのパノラマ水槽があります。
こちらも申し訳ないのですが、人が多くて部分的な撮影しかできませんでした。
一番、右端。

水草の活着した雲山石の上にコンゴテトラが群れて泳いでいて綺麗でした。
横長の水槽だと魚が泳ぐ様子を見せやすいというのが良くわかります。
一般の方にはただ魚を泳がせるのではなくて、水草水槽の中を泳がせるという感覚が良く伝わるのではないでしょうか。
こちらは左端。

水草が綺麗に繁茂しておりました。
水槽が横長なので分かりにくいのですが、この水槽も深さは1m以上あるわけで、この深さでこれだけの状態を維持できるのは凄いです。
下草は混植なので定期的な間引きが必要でしょうし、有茎草は伸びすぎると根元が駄目になりやすいのでこちらも定期的なうえ直しが必要だったりするでしょうから、手間は相当なものです。
水槽の綺麗さもいいのですが、ついメンテをどうしているのかという事を考えてしまいます。
マニア目線で見ているせいで、一般の人と見る場所が違うのはご理解下さい。
そのパノラマ水槽の右側にも水槽が一つあります。
スイレンを使ったレイアウトです。
浮葉が沢山出ていて幻想的な雰囲気を感じます。

水槽だけだと中々実際のサイズが伝わりにくいので、サイズを伝えやすくするために一緒に人が写った写真を利用させていただきました。
結構大きい水槽だという事が分かってもらえるはず。
アヌビアスやボルビディスの葉っぱの綺麗さを見ると、よく管理されているなと思います。

成長の遅い草はどうしても汚れやすいですからね。
難しいこと、面倒なことを簡単にやれることがプロの証だと思います。
私はあまり魚の種類に詳しくないので良くわからないのですが、この魚はとても色が綺麗で水草水槽には映えますね。

他にも写真は撮ったのですが、映り込みがあったり、露出があってなかったりで使えない写真の多いこと。
写真では伝えたくても伝わらないことが多いので、やはり実物を見て、この凄さを感じてほしいです。
水草レイアウトが好きな人なら絶対オススメです。

今度来れる時はもうちょっと空いているときに来てじっくりと見ていたいなぁって思いました。
当然ですが、家族連れの父親にはそんなのんびりしている時間があるわけもなく、後ろ髪を惹かれる思いで次のエリアへ行ったのでした。
後編につづく
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