3933



登場カエル

エル男(♂)

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本作の主人公。
何事にも一生懸命だけれども、うっかり屋で勘違いの多い天然系。



エル美(♀)

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エル男の幼馴染。
心配性だけど、しっかり者でエル男の恋を温かく見守っている。



エル子(♀)

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エル男の好きなカエル
ロマンチストでお上品なお嬢様系。


この物語はフィクションであり、実在のカエル及び場所とは一切関係ありません。

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とある庭の、とある昼下がり。

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庭の片隅でまったりと過ごすカエルたち。


エル美は幼馴染のエル男が最近この辺りに住み着いたエル子に興味を抱いていたのを知っていた。

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ボーっとしてエサをとり逃したり、泥浴びしている時間が長かったり。

エル美「ねぇ、エル男~」

エル男「なに~?」

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エル美「あんた、エル子のこと好きなのでしょう」

エル男「ドキッ!!な、何でその事を・・・」

エル美「小さい頃から見ているんだから、あんたの事なんて何も言わなくても分かるわよ」

エル男「ぐぬぬぬ・・・、なぁエル美、どうしたらエル子にボクの気持ち伝えられるのかなぁ」

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エル美「そうねぇ、プレゼントを贈ってデートにさそうのよ」

エル男「プレゼントにデート・・・だと・・・?」

エル美「そうよ、エル子が好きそうな物を贈って、エル子の好きそうな場所に誘ってみたら~。女の子は贈り物とデートに弱いのよ」

エル男「よし分かった!贈り物探してくる~~~~!!」

ピョ~ン!!

エル子「あっ、変な物贈っちゃ駄目よ~!・・・行っちゃったか・・・大丈夫かなぁ~、う~ん心配・・・」




エル男「贈り物かぁ、エル子は何が好きなのだろう・・・贈り物って難しいなぁ」

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エル男「そうだ、コレに決めた!!」




エル男「やぁ!エル子」

エル子「あら、どうしたのエル男。何か用かしら?」

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エル男「今日はキミにプレゼントがあるんだ」

エル子「えっ、プレゼント!?何をくれるの(ドキドキ)」

エル男「キミが好きな物さ!!」

エル子「えー!何かしら!!(男のカエルにプレゼントしてもらえるなんて嬉しいわ。きっと素敵な物をくれるのね)」

エル男「キミに贈るのは・・・コレさ!!」

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エル子「えっ・・・この黒くて丸い物は・・・何?・・・」

エル男「コレは・・・ダンゴ虫!!食べると美味しいんだぜぇ。グルメだろぉ」

エル子「・・・・・・」

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エル男「それと、今度一緒に泥浴びしない。気持ちいいんだぜぇ」

エル子「そ、そう、なんだ・・・」

エル男「あとで返事聞かせてね~。それじゃあ、またね~」




エル美「どうだったの?」

エル男「バッチリ!!ボクの辞書に『間違い』の二文字は無い!!」

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エル美「随分、自信満々ねぇ(これだけ言うのだから、きっと大丈夫だったのだろうなぁ。文字数間違えてるけど)」

エル男「ケロケロケロケロ~♪」

エル美「あっ、エル子がこっちに来るわ。私は下の葉っぱに隠れてるね」



エル男「やぁ、エル子。ボクのプレゼントどうだった?珍味だぜぇ。デリシャスだろぉ」

エル子「その事なのだけど・・・」

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エル男「ん・・・何?・・・」




エル美「エル男大丈夫かなぁ~、う~ん、心配」

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エル美(エル男が調子に乗っているときって、嫌な予感がするんだよね~)




エル子「あのね、エル男・・・」

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・・・
・・




エル子「私ね、ダンゴ虫嫌いなの」

エル男(メメタア!!)

エル子「私が好きなのは、お花なの」

エル男(な、なんだってー!!)

エル子「それと、水浴びは好きだけど、泥浴びとかしないし」

エル男「嘘だと言ってよ、エル子・・・」

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エル子「それじゃあ、さようなら。ごきげんよう。あと、ダンゴ虫はあそこに置きっぱなしだから。あとで片付けておいてね」

エル男「・・・・・・」






エル美「どうだった~?」

エル男「何が悪かったのだろぉ・・・ブツブツ」

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エル美(この様子じゃあ、私の悪い予感は当たったみたいね)

エル男「・・・ブツブツ・・・ウワ~ン!!」

ピョ~ン!!

エル美「あ、下に行っちゃった。もう仕方がないなぁ」


エル男「ウェェ~」

エル美「ほら、泣かないの」

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エル男「エグッ!エグッ!」

エル美「また上に戻って落ち着こう」





エル美「(聞かなくてもなんとなく分かっているけど・・・)どうだったの?」

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エル男「うんとね・・・」

・・・
・・


エル美「あちゃ~、あんた一番悪い選択肢を選んじゃったのね(やっぱり間違えてたか~)」

エル男「絶対に上手くいくと思ったのに・・・。
     エル美、何が悪かったのか教えてくれよ!」


エル美「今回の失敗の原因、それは・・・花よりダンゴを選んでしまった事よ」

エル男「そ、そこかー!!」

エル美「それと、レディをいきなり泥浴びに誘っちゃ駄目よね」

エル男「アベシ!!」

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エル美「エル男はもうちょっと女心を勉強しないとダメね」

エル男「分かった。これからは女心を勉強してみる。ありがとうエル美。泥浴びしてくる~」

ピョ~ン!!

エル美(この立ち直りの良さがエル男の良い所かな)

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エル美「私も恋したいなぁ~。イケメンでも探しに行こうっと」

ピョ~ン!!


とある庭の、とあるカエルの恋物語。

こうして、エル男はまた一つしょっぱい想いをして成長したのでした。



つづく・・・かどうかはカエル次第


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2012.06.28 (Thu) [ frog+ ] TOP▲